Monday, 15 December 2025

シリアル製品から高レベルの永久に残る化学物質を検出

ガーディアン紙でこんな記事を読みました。
最近の研究で、ヨーロッパ各地のシリアル製品から高いレベルの永久に残る化学物質・・・

PFAS(poly- and perfluoroalkyl substances/パーフルオロアルキル化合物およびポリフルオロアルキル化合物)の1つ・・・

trifluoroacetic acid(TFA/トリフルオロ酢酸)が検出された、というものです。

今回の研究は、16ヶ国の66種類の従来のシリアル製品・・・

つまり小麦、オーツ麦などの穀物を加工して作られたものなどを調査したもの。

今までも、農薬や化学物質がアメリカやヨーロッパで検出されているけど・・・

農薬にPFASが混入されているから、というのが原因のようです。

Pesticide Action Network Europe(PAN/PAN ヨーロッパ)の研究によると・・・

もっとも汚染された食品が、水道水と比べると平均的濃度が100倍もあるブレックファスト・シリアルなのだとか。(驚)

TFA含有の農薬が分解されて・・・

土を、そしてシリアル、菓子類、パスタ、クロワッサン、パンや小麦粉を汚染している、というわけです。

PFASは1950年代くらいから様々な製品に使用されている化学物質で・・・

forever chemicals(永久に残る化学物質)として知られています。

そして、自然に戻るように分解されるには、何百年も何千年もかかるそうです。(恐)

そういう事実が、ここ数年でどんどん科学的に分かってきているけども・・・

今回の研究では、TFAが81.8%(66種類のうち54種)から検出。

汚染レベルは高く、平均TFA濃度が78.9 μg/kgで、もっとも高い濃度はなんと360 μg/kg・・・

シリアル製品の中でももっとも汚染されているのは小麦製品である、そうです。

この研究でもっとも汚染が高かったのが、アイルランド産のブレックファスト・シリアル・・・

その次に、ベルギー産全粒粉パン、そしてドイツ産全粒粉パン、フランス産バゲットだったとか。

スパゲッティからチーズ・スコーンやジンジャー・ブレッド、と幅広い製品から検出されたそうです。

飲料水の他に、TFAのもっとも多い体内への侵入経路が食品で・・・

TFAに関しては、EU(欧州連合)が定めた農産物・食品中の残留農薬の最大許容濃度基準がない、というのも問題です。

農薬に関しては、残留農薬の最大許容濃度0.01 mg/kg(10 μg/kg)となっているらしいけど・・・

54種からはそれよりも多いTFA濃度数値が検出されているみたい。(怖)

イギリスはEU離脱してしまったせいで、この研究対象にも入ってないけど・・・

さらにヒドい数値でないとしても、おそらく似たようなものでしょう。

ヨーロッパだけでなく、もちろん日本を含む世界中で問題であるはずだしね。

もっとどんどん研究して欲しい分野だし・・・

未来の世代のためにも、無農薬やオーガニック農業に力を入れても欲しいです。

自己防衛のためには腸活にも励みましょう〜。
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