Wednesday 13 November 2013

イギリスにもフラッキングの波がやってくる?

先週末、長男の6th Form College(シックス・フォーム・カレッジ/2年間の高校のような学校)候補の見学に行った私たち。
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今度は長男の番

そのシックス・フォーム・カレッジに通学している、長女の地理の先生と話す機会があったわけですが、そのときにも先生と話題になったエネルギー問題。

イギリスでは、先月、新しい原子力発電所の建設がサマーセット州で行われると発表されたばかりです。

長期間の核廃棄物貯蔵施設の建設も、宙に浮いたままで、増えるばかりの核廃棄物問題はそのままだっていうのに、まったく責任感のない政策です。
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核廃棄物貯蔵施設は白紙に

そして、今、イギリスに迫りつつあるのがfracking(フラッキング)。
What is fracking and why is it controversial?(BBC)

フラッキングというのは、近年アメリカで行われている、薬品注入・水圧破砕・水平抗井という方法を使ったシェルガス採掘のことです。

要は、地中に埋まっているシェル(頁岩)の中に存在する天然ガスを、シェルを破砕することにより地上に取り出す方法。

天然ガス、という響きは、なんとなくクリーンというイメージがするかもしれませんが・・・

水圧だけでガスを取り出すことが出来るならまだしも、どんな薬品のカクテルかもわからないものを地中に注入するのです。

地中だから、地下水にその薬品の汚染が広がるのは時間の問題ということ。

それに、毎年飲料水が足りなくなるかもしれない、とニュースになるのに、天然ガスを取り出すための大量の水はどこから調達するのやら?

実際、フラッキングの先進国アメリカでは、だんだん環境汚染の問題が出てきています。





アメリカでの環境問題を受けて、イギリスでは少し慎重な姿勢でこの新しいテクノロジー、フラッキングがスコットランド、北イングランドやウェールズの一部で使われ始めているのですが・・・

それがイングランド南部にも広がる勢いです。
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Fracking 'is safe... and it's coming soon'(テレグラフ紙)

でも、もしも地下水が汚染されたら、回復するまでにどのくらいかかるやら?

それに、ほとんど地震らしきものがないイギリスなのに、地盤からガスを取り出して地盤沈下や地揺れが絶対ないと言い切れるのか?

化学薬品の漏れがないように、フラッキングの事業管理・運営をしっかりすれば健康リスクは少ない、というレポートもあるようですが・・・
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Fracking poses low health risk if operations are well-run, study finds(ガーディアン紙)

この国のいろいろな事業の管理や運営を見ている限り、それってほとんどムリじゃないかと思うのです。

新しい事業に乗り出すよりも、再生可能エネルギーにもっと投資したり、セラフィールドの放射能汚染問題を早く解決して欲しいものです。
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セラフィールドは「許容不可能なリスク」

ところで、イギリス在住で自宅近くでフラッキング開始に抗議したい、自宅の地下から勝手にシェルガスを取り出すことを予防したい…という方は、こちらから登録出来ますよ〜。

4 reasons why we could all be fracked by fracking(グリーンピース)





魔法の言葉を今日も呟きましょう!

「福島原発が沈静化しました。

被災地も少しずつ復興し始め、被災者の方々にも笑顔が戻ってきました。

東北地方の海がまたきれいになりました。

港町にも活気が戻ってきました。

ありがとうございます、そして感謝します。」



英国公認日本語ガイド協会のチャリティー・ウォーク
「ふんばろう東日本支援プロジェクト」
復興市場



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2 comments:

tatsumakineco said...

そうそう、長女ちゃんの頑張りにも感心したんでした!
というか、地理のプログラムでもこういった問題を取り上げるのですか?
幅広いですねー。
しかし、やはりこういう無理のある採掘は不安ですね。
日本のメタンハイドレートとかも、大丈夫なのかなあ。
まだ研究段階ですけどね。
汚染だけじゃなくて、これが原因で地震が起きたりしないのかと考えてしまいます。

nekonasu ねこなす said...

tatsumakinecoさん、こんにちは〜。

シックス・フォーム・カレッジ(高校みたいの)の2年目に、エネルギーや水問題をやったりするみたいです。
昨年まではあんまり興味がなかったみたいなのに、今年はやたらと張り切っていた長女。
こういうトピックが性に合っているみたいです。
こういう技術を使うと、予想もしないことが起きると思うので、慎重に慎重を重ねてからやって欲しいです。
人間のやることは、絶対に安全、ということは有り得ないし。