Thursday 2 October 2014

セイヨウアブラナとネオニコチノイド系農薬

昨日は、久し振りに会う友人Sさんとロンドン市内で待ち合わせ。

いつもの待ち合わせ場所でお茶をしたあと、日本食レストラン「肴菜亭」へ行ってきました。

あれ、リンクしようと思ったら、ウェブサイトがないみたい・・・?
(住所:11 Maddox Street London W1S 2QF)

今回も、迷ったあげくにやはり海鮮丼。


ここの海鮮丼は当たり外れがなく、いつも美味しいので安心して食べられます〜。

ランチの後、今度はカフェに行って思いっきりおしゃべり。

あっという間に時間が経ってしまいました。

さて・・・

ガーディアン紙にこんな記事がありました。
↓↓↓
Neonicotinoid ban hit UK farmers hard
ネオニコチノイド禁止でイギリス農家に打撃

昨年、ヨーロッパ(EU/欧州連合内)では、ネオニコチノイド系農薬を一時使用禁止する決定をして・・・

clothianidin(クロチアニジン剤)、
imidacloprid(イミダクロプリド剤)と
thiametoxam(チアメトキサム剤)

が禁止対象になりました。

その使用禁止令で、使えなくなったものの1つが、ネオニコチノイド系農薬を塗った、oilseed rape(セイヨウアブラナ)の種です。

イギリスでのセイヨウアブラナの栽培は、1970年代に始まったとか。

が、すでにイギリス国内では、wheat(コムギ)そしてbarley(オオムギ)に次いで多く栽培されているそうです。

昨年冬は暖冬だったし、先月は雨がほとんど降らずに乾燥してて、セイヨウアブラナの害虫であるflea beetle(ノミハムシ)が猛威をふるっているそうです。

そして、セイヨウアブラナの害虫はそれだけではなく、peach potato aphid(ピーチ・ポテト・アブラムシ)という害虫による、turnip yellows virus(カブ黄斑ウィルス)という病気もあるとか。

だから、この記事の農家の1人によると・・・

ネオニコチノイド系ではない殺虫剤/農薬を何度も撒くはめになるから、ネオニコチノイド系農薬のほうがいいと。

が、ネオニコチノイド系ではない殺虫剤/農薬なら、そのまま土に分解されて、作物の中に取り残ることもないからまだマシなのです。

ネオニコチノイド系農薬だと、そのまま作物の中に残り続け、ミツバチなどの益虫、環境、出来た作物を食べる人間などにも影響が出てくるわけ。

記事の後半に紹介されている別の農家の人は、禁止になる前から、自らネオニコチノイド系農薬の使用を止めたとか。

というのも・・・

セイヨウアブラナとミツバチだったら、長い目で見たらどちらが大切かは明らかであるし、益虫が来るような作物も作って短期間を乗りきって、政府や研究所に長期間の政策を練ってもらいたい、と。

一時の間、セイヨウアブラナの生産性が下がっても、どうにかなるだろうけど・・・

ミツバチや益虫がいなくなってしまったら、もっと大変なことになりますからね〜。
↓↓↓
やっぱりネオニコチノイド系農薬は危ない

これは(↓)、国際的な自然保護団体である、International Union for Conservation of Nature(自然および天然資源保護国際連合)が組織する、農薬に関してのタスク・フォース、Task Force Systemic Pesticidesのビデオ。
↓↓↓
Task Force Systemic Pesticides



この中で、サセックス大学の教授がいいことを言ってました。

「ネオニコチノイド系農薬は、抗生物質のようなものだ」と。

病気でもないのに抗生物質を飲んでばかりいたら、免疫力を弱めて病気になる。

実際、抗生物質の乱用が原因で、抵抗力を持った強い菌(耐性菌)の問題がありますよね。

ネオニコチノイド系農薬も使い続けていれば、いつか農薬としての効力もなくなり、土地は汚染され、農作物は病気や害虫にやられ、その上、ミツバチや益虫もいなくなってしまう、ということです。


追記:
ネオニコチノイド系農薬については、こちらからもどうぞ。

早くネオニコチノイド系農薬を禁止に

DIY店でネオニコチノイド系農薬を撤去

ネオニコチノイド系農薬が一時使用禁止

続・ネオニコチノイド系農薬が一時使用禁止

やっぱりネオニコチノイド系農薬は危ない




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7 comments:

hatoko said...

貴重な情報をありがとうございます。
日本では、確か今年の8月にクロチアニドについてのパブリック・コメントの募集がありましたが、欧州では既に禁止され、ネオニコチノイド系が及ぼす中枢神経への危険性も既に指摘されているにも拘わらず、研究の結果あまり問題ないのでクロチアニドを使用する、ということが前提とされているような色合いが濃いもので、その後の措置が心配でした。
本日及び5/12でご紹介頂いている情報は、日本の農業や生態系、健康にとってとても大切だと思いますので、私がお世話になっている自然栽培の会社さんや生産者にもお知らせしてよろしいですか?私もできるだけしっかり読みたいと思います。

nekonasu ねこなす said...

hatokoさん、こんにちは〜。

コメントありがとうございます!
日本では、ネオニコチノイド系農薬が当たり前のように使われているというのは、聞いたことがあります。
日本でもヨーロッパの動きを参考にして欲しいですね。
といっても、ヨーロッパの禁止もまだ実験段階なので油断は出来ませんが。
こういうことって、なかなか消費者までは情報が来ないですが、草の根運動で拡げていくことが大事ですよね。
もちろん、私のブログを通してでもよければ、どんどん情報を提供してください。
早く、世界的にネオニコチノイド系農薬が禁止になりますように!

hatoko said...

ご返信ありがとうございます(^-^)。
お言葉に甘えて、周囲の方達に伝えていきたいと思います。
nekonasu様のブログにいつも掲じておられる「魔法の言葉をつぶやきましょう」のお志が、いつも有り難いなぁ、素敵だなぁ、勉強になるなぁと思いながら拝見しております。
これからも、楽しみにしております♪
ありがとうございました。hatoko拝

nekonasu ねこなす said...

hatokoさん、こんにちは〜。

ありがとうございます。
これからもよろしくお願いします〜。
この記事の他、過去の下記の記事をご参考にしていただければ幸いです。

「早くネオニコチノイド系農薬を禁止に」
http://london-nekonasu.blogspot.com/2012/12/blog-post_12.html

「DIY店でネオニコチノイド系農薬を撤去」
http://london-nekonasu.blogspot.com/2013/01/diy.html

「ネオニコチノイド系農薬が一時使用禁止」
http://london-nekonasu.blogspot.com/2013/05/blog-post.html

「続・ネオニコチノイド系農薬が一時使用禁止」
http://london-nekonasu.blogspot.com/2013/06/blog-post_5.html

「やっぱりネオニコチノイド系農薬は危ない」
http://london-nekonasu.blogspot.com/2014/05/blog-post_12.html

nekonasu ねこなす said...

hatokoさん、こんにちは〜。

ロンドンでも、ビルの屋上で養蜂したりしてますが、東京でもやってみればいいのに。
ただ、東京はロンドンに比べると大きな公園や庭が少ないので、十分な花(ハチの餌)があるかどうかわかりませんが。
ニホンミツバチも聞いたことがあります。
やっぱり繁殖出来るところは少ないようですね。
知ってます!ナチュラル・ハーモニー。
といっても、日本に住んでいないので利用したことはありませんが。
私が好きなコスメのブランド(といってもお化粧しないけど)を作った人が紹介していました。
http://www.amritara.com/top.php
http://plaza.rakuten.co.jp/korrida
イギリスではオーガニックのものはけっこう簡単に手に入りますが、無肥料・無農薬のものはあんまりありません。
これからもよろしくお願いします〜。

tatsumakineco said...

この問題は、ねこなすさん何度も言及されてますよね。
ほんと、ミツバチいなくなったらおいしいハチミツが食べられないですよー。
あぶない農薬は使わないで!

nekonasu ねこなす said...

tatsumakinecoさん、こんにちは〜。

はい、しつこいくらいに。(笑)
だって、重要なんだものー。
やっぱり生態系を崩すような化学薬品は、絶対どこかに歪みを生みます。